雑感

日本の一般国道路線に関するさまざまな数

国土交通省「道路統計年報2019」より、一般国道の各路線を単位とするさまざまな数を見ていきます。

※以下はすべて平成30年4月1日現在の値です。

実延長を持つ国道の数は

459

国道は現在1号~507号線まで存在します。

一方、59号~100号、109号~111号、214~216号の合計48号線が欠番となっているため、国道の数は459となります。

100km以上の実延長を持つ国道の数は

221

国道の約半分が100km以上であり、もう半分は100km未満ということになります。

全459国道の実延長平均は121.35km、中央値は96.30kmです。

1都道府県内で完結する国道の数は

196

国道のうち4割程度は1つの都道府県内で完結しています。

そのうち、1つの政令市内で完結する国道の数は

8

「道路統計年報」は政令市内の国道を都道府県と区別して扱っています。それにより、距離の長い順に

199号(福岡県北九州市;46.36km)
172号(大阪府大阪市;7.90km)
132号(神奈川県川崎市;4.56km)
154号(愛知県名古屋市;3.99km)
149号(静岡県静岡市;2.65km)
133号(神奈川県横浜市;1.43km)
198号(福岡県北九州市;0.62km)
174号(兵庫県神戸市;0.19km)
の8路線が1つの政令市内で完結していることがわかります。

域内を通過する国道の路線数が最も多い都道府県は

北海道(48路線)

全国459国道の約1割が北海道に存在することになります。

次いで路線数が多いのは、
新潟県・長野県(26路線)
三重県(24路線)
愛知県・兵庫県・熊本県(23路線)
岐阜県(22路線)
となっています。

最も経由都道府県数の多い国道は

1号、4号(8都府県

次いで多いのは、6号、8号、9号、468号、365号、477号の5都府県です。

トンネルのない国道本数

95

全国の5分の1程度の国道にはトンネルがありません。

トンネルのない国道のうち最も長い路線は

国道235号(163.65km;北海道室蘭市~浦河町)

室蘭から浦河まで、日高地方の海岸沿いを160km以上トンネルをくぐることなく走り続けられることになります。

他にトンネルを持たず実延長の長い国道は、
国道241号(160.81km;北海道弟子屈町~帯広市)
国道50号(155.66km;群馬県前橋市~茨城県水戸市)
国道125号(153.71km;千葉県香取市~埼玉県熊谷市)
国道239号(149.33km;北海道網走市~留萌市)
国道155号(148.58km;愛知県常滑市~弥富市)
などとなります。

北海道のほか、関東平野や濃尾平野を回る国道が上位に表れます。

橋梁のない国道の本数

5

※橋梁には陸橋などの高架や桟橋も含まれます。

橋を持たないのは以下の国道です。
国道154号(愛知県名古屋市;3.99km)
国道332号(沖縄県那覇市;2.97km)
国道198号(福岡県北九州市;0.62km)
国道189号(山口県岩国市;0.36km)
国道174号(兵庫県神戸市;0.19km)

上の5国道はいずれも港や空港から他の道路につながる短い国道(いわゆる港国道)です。

逆にみれば、これ以外のすべての国道は1つ以上の橋を持っていることになります。

実延長に占める橋梁の割合が最も大きい国道は

国道506号(76.6%;実延長11.66km中8.93km)

506号は那覇空港自動車道(高速道路)区間により橋の割合が大きくなっています。

次いで橋梁の割合が大きい以下の国道も、すべてその一部または全体が自動車専用道路に指定されています。

国道481号(48.3%;10.38km中5.02km)
関西国際空港への連絡道部分が橋になっています。

国道468号(35.9%;262.75km中94.31km)
いわゆる圏央道です。

国道30号(35.6%;63.17km中22.49km)
一部が瀬戸中央自動車道として岡山県と香川県の間を結びます。

国道475号(86.30km中28.76km)
いわゆる東海環状自動車道です。

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