農林水産省「牛乳乳製品統計調査」平成30年確報より、年間の全国生乳生産量をみていきます。
全国の生乳生産量は?
728万9227トン
この数は全国での処理量と一致しますが、北海道、東北、九州では生産量が処理量より多く、その他の地域では処理量のほうが生産量より多くなります。
生乳の何割が牛乳用か
54.9%
牛乳用が半数、残りは乳製品向け324万トン(44.5%)および「その他」0.6%となります。
これには大きく地域差があり、北海道産の生乳では乳製品向けが8割を超える一方、他の地方では牛乳向けが8割以上となっています。
乳製品の生産量が最も多い地域は
北海道(284万トン)
乳製品324万トンの8割強(284万トン)が北海道で生産されています。
生乳の生産量が最も多い地域は
北海道(397万トン)
生乳生産量も北海道が最も多く397万トン(全国の54.4%)となっています。その約9割が乳製品の生産に充てられています。
乳製品の内訳は
クリーム77万トン(10.6%)
脱脂濃縮乳54万トン(7.5%)
チーズ43万トン(5.9%)
濃縮乳0.8万トン(0.1%)
となっています。
牛乳用向け生乳処理量が最も多い地域は
関東(134万トン)
次いで北海道55万トン、近畿44万トン、九州42万トンと続きます。
牛乳の場合は乳製品と比べて保存がきかないところから、消費地に近いところで処理されることがわかります。一方、消費量は単純に人口の順ではなく、牛乳を良く消費する地域とそうでない地域がありそうです。
牛乳用向け処理量が多い都道府県は
北海道が最も多く55万トン、
次いで多いのは以下の県になります。
神奈川県30万トン
茨城県23万トン
牛乳用の生乳処理施設自体がない都道府県もあります。神奈川、茨城が多いのは、東京を含む首都圏向けに処理しているからとみられます。
北海道が多いのは、ある程度日持ちのする製品を全国に対して出荷しているからと考えられます。
牛乳処理量に季節性はあるか
ない
全国単位、都道府県単位で見てもほぼありません。月別の変動も日数によるものであり、どの月も平均して1日1万トン程度処理されています。
保存がきかない商品であることがわかります。
チーズ生産量が最も多い地域は
北海道(42.5万トン)
全国43万トンのうち北海道が42万5千トンと99.4%を生産しています。
つまり、「国産」はほぼ「北海道産」であるため、よく見る「北海道産チーズ」という文言自体にほぼ意味がないかもしれません。
北海道以外でチーズ生産量の多い地域は
宮城県1,510トン
長野県1,283トン
福岡県1,004トン
などが生産量の多い県です。
クリーム生産量が最も多い地域は
68万トン
全国77万トンのうち9割近くが北海道で生産されています。
こちらも北海道が圧倒的なシェアを占めますが、チーズと比べてクリームは日持ちしないためか、比較的消費地近くでの生産もおこなわれているようです。
北海道以外でクリーム生産量の多い地域は
神奈川県2.1万トン
熊本県1.4万トン
兵庫県6,042トン
などが生産量の多い県です。