公共データ

日本の大学院生の内訳

日本国内の大学に所属する大学院生は

254,621人(修士課程、博士課程、専門職学位課程の計)

2019年5月1日現在の在学生合計

文部科学省「学校基本調査」令和元年度

大学院生のうち修士課程所属の割合は

63.7%(162,261人;博士前期課程を含む)

大学院生のうち約3人に2人が修士課程に属します。

他、博士課程(一貫制含む)74,711人、専門職学位課程17,649人となっています。

上記の数は、修士課程1,731研究科(博士前期課程含む)、博士課程1,319、専門職学位課程177に在籍する学生数です。

研究科ごとの所属学生数は研究領域や教員数などによってさまざまですが、1つの研究科に在籍する平均学生数は修士課程で94人、博士課程で57人ということになります。

大学院生のうち社会人の割合は

24.2%(61,724人)

内訳は修士課程19,342人、博士課程33,174人、専門職学位課程9,226人となっています。

博士課程の約4割、専門職学位課程の約半数が社会人ということになります。

大学院生に占める外国人の割合は

21.9%(55,718人)

※聴講生・履修生・研究生5,664人を含む

この内訳は修士課程34,452人、博士課程18,042人、専門職学位課程3,224人です。

上記55,718人のうち、「留学生」は52,654人、永住者など「その他」は3,064人となります。

日本の大学院の5人に1人は外国人学生となり、ある程度の国際化が進んでいることがわかります。また、修士、博士、専門職学位で外国人学生の割合はほぼ変わりません。

外国人大学院生のうち国費割合は

13.3%(7,009人)

ここでいう「国費」とは、「国費外国人留学生制度」により、日本国政府が学費等の負担をしている学生を指します。大学院留学生(52,654人)に占める国費割合は13%強となっています。

国費留学生は主に大学院生に支給されるため、大学院生のみで計算すると割合が大きくなります。学部留学生(87,911人)の国費割合は約2%(1,871人)となっています。

国費学生を除いた場合、大学院生に占める外国人の割合は19.0%となります。

大学院生の男女比は

男2.1:女1(男173,296人:女82,164人)

大学院生全体で見ると、男性2人に対して女性1人の割合となっています。

修士課程の男女比が最も高く2.19:1となり、博士課程1.96:1、専門職学位課程1.99:1となっています。

なぜ修士課程の男性比率のほうが高いのか?

修士課程の男性比率が高いのは、修士課程生の4割弱を占める「工学」分野の男女比(男6.38:女1)の影響が強いからです。修士課程で次に多い「理学」や、「社会科学」「農学」ではこれほどの差はなく、「人文」「保健」「教育」「芸術」ではむしろ女性比率が高くなります。

国立大学に所属する大学院生の割合は

60.0%(152,774人)

国立大学の割合は博士課程で特に高く67.7%(74,711人中50,571人)となります。修士課程では58.8%(95,353人)、専門職学位課程では38.8%(17,649人中6,850人)と低くなります。

国立大学は博士課程を持っている割合が私立大学より高いのです。

令和元年度の入学者数は

95,272人

内訳は72,574人(修士課程)、14,976人(博士課程)、7,722人(専門職学位課程)となります。

大学院生全体の約4割がその年の入学者となります。
年間10万人弱が大学院に入ることになります。

修士課程入学者のうち満年齢22歳の割合は

50.5%(36,648人)

他、23歳(24.6%)と合わせると、入学者の4分の3が22歳か23歳となります。

一方、30代2,949人、40代1,702人、50代以上1,372人となっており、30代以上を合わせると1割弱、約1万人となります。

その他、21歳以下での入学者は460人、社会人は7,359人となります。

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