ここでは日本のたばこ税総額、課税対象本数についてまとめています。
市町村別のたばこ税の傾向はこちらをご覧ください。
日本のたばこ税総額は
1兆9,753億円(平成30年度決算額)
この額は、国税と地方税を合わせた平成30度決算額(104兆9,755億円)の1.9%に当たります。たばこ税は相続税(2兆2,233億円)よりわずかに少ないですが、地方税のみの自動車税(1兆5,504億円)や、国税のみの酒税(1兆2,751億円)より多く、重要な財源と言えます。
たばこ税に占める国税分の割合は
49.9%(9,861億600万円)
たばこ特別税(国税)を含むと、たばこ税に係る国税部分と地方税部分(9,892億円)はほぼ半々です。
以下、平成30年度に課税されたたばこについて、平成31年4月30日までに申告された内訳をみていきます。上の決算額とは時期が異なるので注意して下さい。
1年間に課税対象となったたばこの本数は
1,575億62万1,000本
平成30年度のたばこ税は上記の本数に対して課税されています。
これは、紙巻たばこや葉巻、電子たばこ、嗅ぎたばこや噛みたばこを含むすべてのたばこが含まれた本数です。
上記は、国税庁が課税する国内(JT)生産分と税関が課税する輸入分に分かれます。
課税対象たばこのうち輸入(税関分)割合は
47.6%(749億8,860万本)
輸入たばこはほぼ半数を占めることがわかります。残りの国内生産分は825億1,202万本です。
国産たばこのうち紙巻きの割合は
99.3%(819億4,326万本)
国産品はほぼ紙巻たばこになります。
ほかには「加熱式たばこ」3億1,687万本、「パイプたばこ」2億4,400万本などがあります。噛みたばこ(2千本)、嗅ぎたばこ(9万6千本)も少量ながら生産されているようです。
輸入たばこに占める紙巻きの割合は
66.3%(497億1,462万本)
輸入たばこのうち3本に2本が紙巻きとなっています。残りはパイプたばこ(155億9,505万本)、加熱式たばこ(90億1,099万本)、葉巻たばこ(6億6,312万本)などとなります。
輸入比率を見ると、紙巻たばこ(37.8%)、刻みたばこ(58.6%)以外は95%以上が輸入となっています。
成年1人当たりのたばこの年間本数は
1,498本
※紙巻、パイプ、葉巻、加熱式などを合わせたすべての本数
※非喫煙者も含むすべての成年で算出
総務省「人口推計」によると、この統計と同時期(2018年10月時点)の日本の成年推計人口は1億512万人です。
国産+輸入を合わせた本数(1,575万本)を成年人口で割ると上の1,498本となります。
成年1人当たり、年間約1,500本のたばこが供給されていることになります。
喫煙者1人当たりの1日平均推定本数は
22.9本
※紙巻、パイプ、葉巻、加熱式などすべての種類の合計
下記サイトによると、日本の現在の喫煙率は17.9%であるようです。
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
これによって上記の1,498本を喫煙者のみの本数に変えると、年間に消費する本数は 1,498÷0.179 = 8,369(本)となります。
これを365で割ると、1日当たりの本数は 8,369÷365 = 22.9(本)となります。
実際には、流通ロスや在庫ロス等により、生産(輸入)量のすべてが消費されるわけではありませんが、平均すると喫煙者1人当たり約1箱分のたばこを消費していると推定されます。